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De Nachtloop
分類不可能な周縁の音楽家たちの実験的パフォーマンスをライヴで放送することを目的とした、80年代アムステルダム発のローカルラジオ番組『Airwaves』から生まれたテープシリーズ"The Confrontation Project"。探求者の間では、Michel Banabilaの超貴重作品が残されていることでも知られるシリーズ。その1番として発表された、謎のグループDecodeの85年作。打楽器としてのガラスや金属、音声、環境音を素材に、原始的なテープ回路を使って即興的に音楽を生成するパフォーマンス。録音と再生のループから現れる偶発的なリズムの斑をダンスビートに擬えた『Disco』他全4曲。大推薦盤! LISTEN |
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Iörmungandur
分類不可能な周縁の音楽家たちの実験的パフォーマンスをライヴで放送することを目的とした、80年代アムステルダム発のローカルラジオ番組『Airwaves』から生まれたテープシリーズ"The Confrontation Project"。探求者の間では、Michel Banabilaの超貴重作品が残されていることでも知られるシリーズ。ポストパンクやロック解体の急進的な動きから生まれた地下ムーヴメント"Ultra"の先導者三名による84年作。ロックからミニマリズムへの極限的アプローチで描き出す、北欧神話に登場する巨大な毒蛇の神獣ヨルムンガンドの蠢き。聴いていると次第に脳みそが痺れてくるような感覚。強力! LISTEN |
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La Nuit Où J'Ai Dit Non
北米におけるロック解体の最前線となっているケベックシーンを拠点に、ターンテーブルと他人のレコードを使った実験に80年代から取り組む、異能ターンテーブルづかいMartin Tétreault。ベルギーのレーベルから発表された、代表作のひとつに挙げたい97年作。3台のターンテーブルと25枚の他人のレコードを用いた即興演奏を収録。ムード、エキゾ、映画音楽、電子音楽等がシームレスに溶け合い、超現実的な煌めきを放って浮遊する夢のような音楽空間を錬成している逸品。全10曲となっていますが曲間はなく、無限にひろがる豊饒なテクスチュアの海原をいつまでも漂ってる気分。大推薦盤! LISTEN |
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Vinilo Requiem
バレンシアを拠点に活動するグラフィックデザイナーBoke Bazánによって立ち上げられたプロジェクト『Vinilo Requiem』。ご当地アーティスト全8組で構成された、コンピ仕立ての95年作。まずは、Pierre Schaefferからの影響をもとに、主に音声を用いた舞台音楽の制作やインスタレーションに取り組むサウンドアーティストDavid Alarcónによる一曲から。その他、現代室内楽の変種や、ポルノの音声がコラージュされた騒音工作など、あまり知られていないバレンシアのインターメディアアートシーンの一端に触れることができる興味深い一枚。1000枚限定/エディション番号の刻印あり。大推薦盤! LISTEN |
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Folk Music Of Afghanistan Vol. 2
シルクロード交易の拠点として、太古以来あらゆる文明が往来した異文化の一大交差点アフガニスタン。民族音楽学者Hiromi Lorraine Sakataによって全2巻にまとめられた、アフガニスタン民族音楽シリーズの第二弾となる71年作(録音は66年〜67年)。異文化の交わりが醸し出す濃密なグルーヴを堪能したい試聴-1は、北部の都市シェベルガーンで録音された、ウズベク人、タジク人、アラブ人を含む民族混成アンサンブルの演奏。スローズなる耳慣れない弓奏弦楽器を操り、匂い立つような倍音を燻らせているのは、南部からお隣パキスタンに住むイラン系少数民族バローチ人。人類音楽遺産! LISTEN |
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Hát Với Quê Hương
ハンブルグ発地下パンクシーンの最前衛から現れた謎のベトナム語グループHát Với Quê Hương。正体は、Palais Schaumburgの結成を経て、より実験的な単独での活動へと向かっていた才能大噴火期Holger Hillerの思いつき珍企画。Ralf Hertwig、Walter ThielschといったPalais Schaumburg所縁のメンバーを迎えて録音された、81年発表の3曲入り12吋盤。ふざけているようで切れ味抜群のもつれる脱臼ビートに、ためらいもなくベトナム民謡を被せてくるつわものは、当時近所に住んでいたというベトナム人三姉妹(真偽不明)。NDW最重要拠点Zickzackより。大推薦盤! LISTEN |
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Dahomey - Musique Du Roi / Guinée - Musique Malinke
かつて王国として繁栄したフランス統治時代のダホメ(現在のベナン共和国)の王族の為の音楽と、ギニアに住むマリンケ族の音楽を収録した57年発表の現地録音盤。録音は、人類博物館コレクションの創設者/ディレクターとしての功績も大きい民族音楽学者Gilbert Rouget。まずは、ドス黒いジャズヴァイブスを感じずにはいられない、コラの先祖とされるソロンと呼ばれる原始的なハープを操るマリンケ族の男性の独演から。その他、水を共鳴体に見立てた瓢箪打楽器が登場する歌と踊りの輪舞、7弦ハープを爪弾くマリンケ族のグリオなど。録音の質の高さも含めて、人類音楽遺産級の逸品。大推薦盤! LISTEN |
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L'Experience Acoustique
INA-GRM重鎮の電子音楽家として、また電子音楽コンサートの為の革新的サウンドシステム『アクースモニウム』の開発者として、空間への知覚的アプローチを模索し続けたFrançois Bayle。69年から72年にかけて作曲された、全5章から成る長大な組曲『L'Expérience Acoustique』を二枚のCDに収録した、94年の自主リリース盤。カットアップされたDaevid Allen(ex Gong)のギターの乱舞、初期Soft Machineの名曲『We Did It Again』の解体的引用を伴うRobert Wyattの音声パフォーマンス等、時代の空気が投影されているという不穏な具体音づかいに、ロックへの言及を織り交ぜた強力な内容。大推薦盤! LISTEN |
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Escape From The Cage Vol 3 (Images Of Infinity)
80年代英国中部の地方都市から欧州各地を結ぶ宅録実験の国際地下ネットワークにスポットを当てた、85年の名作カセットコンピ『A Cage Went In Search Of A Bird』を序章として、そこからさらに深く展開していったこの動きを三部に渡って紹介したシリーズ『Escape From The Cage』の第三弾となる93年作。制作は、英国ローカル地下シーンを先導し続ける鬼才Alan Freeman。巨大なガス貯蔵施設などの特殊な共鳴環境で知覚の拡張実験に取り組む、フランスの実験音楽ユニットLightwaveの他、没入感マックスのゴングミニマルを奏でる響きの錬金術師Loren Nerellら全6組収録。大推薦盤! LISTEN |
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Flossie And The Unicorns
魔改造ハモンドオルガンを操る怪人Quintronと共に、ニューオリンズ地下に見世物小屋風のドぎついキュッチュアートと融合したクセ強なスカムシーンを生み出す、人形クリエーター/人形つかいMiss Pussycat。お手製のミュータントパペットバンドFlossie And The Unicornsの96年作。メンバーは、ギターのプリンセス・パンドラ・スターダスト(ジャケ右端のぐちゃぐちゃのやつ)など、謎の乙女キャラ四人編成。ずたぼろの崩壊シンセポップを交えたラジオプレイ仕立ての寸断コラージュ絵巻。ジャケ左上の音が出る回路も動作確認済(電池交換済)。なにが再生されるかは買ってのお楽しみ。大推薦盤! LISTEN |
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Colorado
騒音本舗RRRecordsによって編集された、コロラド州に所縁の音楽家たちを紹介した88年のコンピ。大きくフィーチュアされているのは、ボルダー出身のノコギリ奏者で画家でもある、謎のご当地アーティストJoshua Stevens。独演の他、デンバーの宅録魔人Little Fyodorと録音した変てこなノコギリシンセポップも収録。もう一角は、実験映画の巨匠Stan Brakhageとの仕事で知られる異才Rick Corrigan。Doll Parts、Architects Officeといった同氏が率いたグループの貴重曲を収録。こちらは、狂人の頭ん中のぞいてる気分の際どい魔界テイストが持ち味。コロラド土産にぴったりの一枚。大推薦盤! LISTEN |
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Seite A Seite A
アコーディオンを用いた拡張的演奏の技巧、古典と現代/作曲と即興の境界を無効化する無軌道な好奇心、ダダイスティックな態度に貫かれた不遜なユーモアのセンスでもって、つわもの揃いのドイツ即興シーンにおいて唯一無二の存在となっている、鬼才Rüdiger Carl。Stephan Wittwer、Irène Schweizer、Philipp WachsmannとのグループCOWWS' Quintettの91年作。試聴は、屈折した歌心があと引く奇妙な室内楽『Dieter Für Günther』から。プログラミングドラムをいじくっているのは、Albert Oehlenらと謎めいた活動を繰り広げていた在ドイツ期のMayo Thompson(プロデューサーも兼任)。大推薦盤! LISTEN |
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Name : Ø Titel : Ø
世界を結ぶごった煮音楽の輪をひろげながら地球スケールの旅を続ける、お馴染みの国境なき音楽集団Embryoに参加した、打楽器奏者Freddy Setzとベース奏者Gerald Hartwigの二名による、短命の宅録グループScheiss Die Wand An。クラウトロックの突然変異的ミュータントといった趣きの82年作。両名が参加したEmbryoの作品(『La Blama Sparozzi』や『Africa』)でも聴かれる、ダブや電子音楽を独自消化したスタジオ実験志向をぐっと極端にした感じの逸脱ド根性あふれる仕上がり。めくるめくコラージュ的曲想や空白の罫線ジャケも含めて、初期Faustへのオマージュとも受け取れる内容。大推薦盤! LISTEN |
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Cuba Popolare
67年から68年にかけて録音されたキューバの民衆音楽。社会運動に接続された世界各地の庶民の音楽を紹介した、イタリアの社会派民俗音楽レーベルI Dischi Dello Zodiacoから76年に発表された一枚。試聴は、アフリカ原産の土着宗教とカトリックが交わり、カリブの風土や精神性と融合してドス黒く熟成発酵したアフロキューバの民間信仰サンテリアの儀式の一幕から。密儀空間の熱が迫ってくる五感的な録音が見事。南東の都市サンティアーゴ・デ・クーバからは、亡命フランス人移住者が持ち込んだ手回し式自動オルガンとアフロキューバのリズムが交わり独自進化を遂げた、ご当地名物の道端楽団の演奏。大推薦盤! LISTEN |
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Considerations 1
ジャズの文脈にフリージャズが確立された歴史的イベント『ジャズの10月革命』の仕掛人であり、自ら描く抽象画のイメージと重ね合わせた詩的で思索に富んだ即興演奏を模索し続けた、教育者/画家/トランペット奏者Bill Dixon。NYを離れ、バーモントの大学で教鞭を執りながら静かに創作に打ち込んだ70年代の録音で構成された、『Considerations(考察)』と題した連作の1番となる81年作。静寂を際立たせるダブルベースの爪弾きからアブストラクトな陰影の空間が立ち上がってくる『Places And Things』ほか全5曲。ダブルベースはAlan Silva。自作の抽象画を配したアートーワークも秀逸。大推薦盤! LISTEN |
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Ethiopie: Polyphonies Et Techniques Vocales
多様な民族が暮らす多民族国家エチオピアの声楽集。同国の声楽というとコプト教に由来する儀式音楽が知られますが、ここで紹介されているのは、各地の民族グループによって独自に発達したポリフォニー声楽と特殊な発声技術。民族音楽学者Jean Jenkinsと、Ocoraの探求美学を体現する名プロデューサーCharles Duvelleによって制作された68年の名盤。ベドウィンに起源をもつラシャイダ人のぐるぐる巡る円環コーラス、虫の羽音に似たバズノイズを含むシダモ族の合唱、重なったり離れたりを繰り返すギミラ族の奇妙な男声二声など、独自音楽ずらり。ジャケの配色が異なる85年の後発盤。人類音楽遺産! LISTEN |
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